不定期にだばぁする場所

なんとなく長々書きたくなった時に書きます。

大雪と言う名の災害

2月14、15日は全国的に大雪となりましたが、その中でも飛びぬけてすごかったのが山梨県ですね。私は山梨県民でまさに話題のど真ん中にいます。

高速道路、一般道、鉄道がすべて止まり外部との行き来が不可能になり、さらには雪によって動けなくなる車も多数。完全に陸の孤島と化しました。

実は山梨県という場所は比較的陸の孤島になりやすく、少し大きめの台風が来るとすぐに交通網がストップしてしまいます。過去にも陸の孤島となったことは何度もありました。ただ、今回の場合は雪が原因であり、過ぎ去ったからといってすぐに復旧できるものではありませんでした。

 

元々山梨県はそこまで雪が降る地域ではありません。甲府であれば例年いいところ2,30cmと言ったところでしょう。ゆえに雪への対策が乏しく、どうしたら良いのかわからなかったという面が無いとは言い切れません。もちろん除雪も行っていましたが、たった1日で100cm以上の雪が降ったため除雪が追い付きませんでした。また、予報では15日の深夜には雨になりその後曇りに変わるとのことでしたが、結局一晩中雪が降り続け、その夜だけで2,30cm近く積もったと思います。実際、14日夕方の予想積雪量は90cmでしたが、結果として110cmも積もりました。

 

 

はっきり言って今回の雪は災害とみなして良いでしょう。ただ、通常大きな災害が起きるとボランティアの方などが来て復旧を手伝ってくれるのですが、先述のように交通網がストップし外部から人が入って来られないため内部でどうにかするしかありません。自衛隊の方々が活動してくださっているようですが、それでも山梨県全体をカバーすることはできません。また、除雪機具の不足により思うように進まないということもあるでしょう。

 

報道に関して山梨が全然取り上げられないと批判する人たちがいましたが、オリンピックが被ってしまっているので正直仕方ない部分があります。また、報道してもらったところで結局内部で解決するしかないのでどうしようもないと言った面もあります。もちろん状況を伝えてもらうことは大事なのですが、外で散々雪を見て戻ってきたらテレビでも雪のことしかやっていないのは割とつらいのでオリンピックもやってもらいたいですね。

 

東日本大震災のそれと比べるのは失礼ですが、今回ひとつの災害の被災者となって実感したのは文句を言ったり騒いだりしているのは安全な場所にいる外野だということです。当事者は割と冷静に判断して行動しているものです。現状を受け入れて今できることをやるしかないですからね。首相が天ぷら食べてようが別に気にしません。人には人の役割、仕事があるので、それをきちんとやっていただいているのならそれ以外のことは何をしようが何を食べようがいいじゃないですか。むしろ災害を何かのネタに利用しようとしている人の方が許せないですね。

 

いつも通りの生活を取り戻すにはもうしばらくかかりそうです。