不定期にだばぁする場所

なんとなく長々書きたくなった時に書きます。

悪性リンパ腫の備忘録その1

2023年、コロナ禍もふんわりと落ち着いたかのような雰囲気で始まった新年度。

新しい部署に配属となり、分からないことだらけのスタートでした。

そんな慌ただしさが少し収まった頃にやってくるGWはつかの間の休息といったところで、存分に楽しんできました。今回はそんなGW後のお話。

 

GWが明けてすぐ、首の左側に腫れがあることに気付きました。

ぱっと見は分からないくらいなだらかな腫れで、指で触ると2cmほどの丸いしこりがあるのが分かります。少し柔らかく、押せば動きます。口の中を見ると左側の扁桃腺が腫れており、どちらかというと白っぽくなっていました。

気になったのは全く痛みがないということ。ただ扁桃腺については通常より肥大化しているため異物感はありました。

とりあえず医師に診てもらうこととし、翌日近くの耳鼻咽喉科を受診しました。

 

一通り症状を伝えると、やはり痛みが無いというのが引っかかる様子。「うーん・・・」と悩みつつ抗生物質を3日分、ロキソプロフェンを1週間分出してくれました。通常の炎症であれば抗生物質で縮小するはずということでしょう。しかしながら抗生物質を飲み切っても特に様子は変わらず、経過を確認するために再び受診。

どうもここでは分からないということで検査のため大学病院の耳鼻科へ紹介状を書いてもらいました。

 

3日後、初めての大学病院受診。入り口には本日の予約者数が掲示されており、1日1400人ほどもいるようです。でかい病院すごい・・・。

予約していたとはいえやはり大きい病院は待ちます。1時間くらい待って診察室へ。

担当してくれたのは若い先生。改めて症状を伝え、まずは鼻からカメラを入れて撮影、そして首の部分に針を刺してしこりの一部を採取(細胞診)しました。本当は採血もする予定だったけど迷走神経反射を起こしてダウンしたので本日はパス。元々注射とか針を刺されるとそのあと一気に血圧が下がってしまうのですが、今回は頭に近い場所でかつ採取のためにグリグリされたためかいつも以上に回復せず...結局30分くらい横になってやっと動けました。

2週間ほどして結果を聞きに受診。検査の結果はclass3というどちらとも判断がつかない結果に…そして前回できなかった採血をしてこの日は帰宅。

数日後、採血の結果を聞きに受診するも特に異常は無し。ただしやっぱり腫れの正体が分からないので次にCTを撮ることに。だんだん大掛かりな検査になってきました…

 

CTは造影剤を入れて撮影。過去に虫垂炎をやったとき以来の造影剤でしたが本当に身体中が熱くなります。検査自体は横になってるだけで終了。また数日後に結果を聞きに来ます。

さて、ここまで検査やら結果確認やらといろいろあったわけですが、病院の営業時間の都合上全部平日の日中です。当然仕事もその時は休まなくてはならず、上司にはちょいちょい状況報告をしておりました。私の場合は職場に恵まれていたのでここまで病院側の提示する最速パターンの日程でやってますが、人によってはなかなかこうはいかないと思います...

CTの結果ですがやはりこれも決定打にはならず。最終的に腫れている扁桃腺の一部を採取し、生検にかけることとなりました。

扁桃腺の採取はCTの結果説明の日になって「じゃあやってみよっか」と割と軽い感じで言われ流れですることに。椅子に座った状態でまずは扁桃腺に麻酔を注射。歯科治療の麻酔と同じものらしいですが苦いこと。麻酔がかかったら先端が小さいワニ口のようになっている器具で文字通りかじり取ります。それを3回ほどやって終了。痛みは一切ないですが当然喉のところを触られているのでオエッとなります。検査結果は2週間後、痛み止めをもらってこの日は帰宅しました。

 

ここまで特に痛みや腫れが大きくなっているといった感覚は無し。身体も元気で全く変わらない生活をしていました。

唯一扁桃腺というか喉の腫れによって睡眠時の気道が狭くなり息苦しさを感じることが不都合でしょうか...いびきもかきやすくなり、なかなか寝付けないことがありました。

 

そして運命の結果発表。最初の受診からちょうど2か月と言ったところです。検査結果は悪性リンパ腫でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫というものでした。要するに血液の癌です。

 

正直ある程度検査が進む中で薄々そうかなとは思っていました。仮に何でもなかったとしたらじゃあこの腫れは何なんだよってことになりますし。

 

ということで次回からは癌と判明したあとのことを書いていきます。ちなみにタイトルの通り記録用として書いているので現時点ではまだ治療も始まってません。